最近驚いたと言うか衝撃を受けたこと。
14歳の長女が最近日本でバレエのプロに踊りを見てもらった。長女はアメリカでは3歳くらいからバレエをやっているのでそれなりの素養は身についていると思っていた。ところが日本の先生からは「初心者レベル」と一刀両断にされてしまったのだ。
10年以上も習っていて「初心者」と言われてしまった事には私も少なからず衝撃を受けた。曰く「腹筋、背筋、背骨、肩甲骨などの動きが全く出来ていない」らしい。
おそらく長女は、日本のバレエ教室では真っ先に教わる筋肉や骨の正しい動かし方みたいなことはアメリカではほとんど指導を受けて来なかったに違いない。「無理せず、楽しく踊る」ことが第一という指導方法だったのだろう。
話は変わるが、大船渡高校の佐々木投手が県予選の決勝で投げずに敗退した件がいまだに議論となっている。佐々木選手を決勝で投げさせなかった監督はアメリカの独立リーグでも経験があり、故障のリスクを考えて登板させなかったという。このことが張本某を筆頭に一部の古い指導者達から批判を浴びている。
思うに、アメリカの指導者はまずケガをさせないことが第一。子供にケガをさせてしまうような人間は指導者失格である。次に楽しんでやらせることが第二。そして最後に技術や勝敗が来る。だから大船渡の監督の決断はアメリカではごくまっとうな判断だ。
長女の件も佐々木投手の件も、やはりアメリカと日本では大きく価値観が異なると実感した。
ちなみに私は日本の体育会系の考え方が昔から大嫌いである。学年が1つ違うだけで先輩、後輩という関係性を強いられるのも好きじゃない。そんなんだからアメリカの水の方が合っていて20数年も住み着いてしまったのかもしれないな。
- 2019/07/31(水) 02:01:07|
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「一票の格差、衆参ともに微増 参院は最大3.087倍 衆院は1.97倍」(日経新聞)https://www.nikkei.com/article/DGXMZO32870930R10C18A7PP8000/
なんか1.999倍だとか、2.999倍だとか数字をいじくり回して、解釈を加えているだけで、新鮮味も何もない。裁判所がどんな判決を出そうと、政治家は何もしないし、ほとんど何も変わらないのを国民は見抜いている。
私が考えるに参議院に限らず、日本の選挙制度には3つの大きな矛盾がある。
1. そもそも選挙制度を決めるのが、選ばれる立場の国会議員これが最大の矛盾だ。国会議員の誰もが、選挙制度はどうやったら自分や自党に有利になるかばかり考えている。
日本国憲法第41条に「国会は、国権の最高機関であって、国の唯一の立法機関である」と定められているので、ここを改憲しない限り、国会議員以外が選挙制度を策定することが不可能である。改憲論者は9条のことばかり言うが、こういう矛盾をかかえる41条についても言及して欲しいところだ。せめて選挙制度は国会議員以外で決められるように。
2. 「3倍以内」なら合憲?それとも「2倍以内」ならいいの?まるで3倍以内ならオッケーみたいな前提があるが、いやいや、限りなく1対1に近づけるのが義務でしょ。最高裁判所も、国会も本当に甘いよ。結局、制度を決められるのが国会議員だけだから、みんな裁判所の違憲判決とか舐めきっているんだよ。
3. いまや地域格差よりも世代間格差
戦後の日本は地域格差、つまり田舎をいかに都会に近づけるかに腐心してきた。それは一定の効果を上げ、もはや争点にはなくなりつつある。現在では日本のどんな田舎でも都会よりも著しく不便という街はほとんどない。道路や水道、電気といったインフラもいいし、空港は日本中にあるし、ネット環境も都会と変わらない。
それよりも年金問題、保育園問題に代表されるように若い世代と年寄り世代との利害対立が深刻になっている。若い世代は自分たちは年金は出ないと悟っているし、保育園問題も弥縫策ばかりで根本的に解決しない
(保育園なんてアメリカのように小学校の中に設置すれば良いのに、文科省と厚労省が縄張り争いをして実現できない)。地域代表はもう衆議院があるのだから、いっそのこと参議院は全て世代間代表にしたらどうか?つまり各世代の人口比に応じて、20代代表、30代代表・・・・70歳以上代表という具合に世代ごとに議員定数を割り当てる。そして有権者は自分の属する世代の代表を選ぶのだ。もし自分が20代ならば、20代区に立候補している候補者の誰かに投票するわけだ。そうすれば各候補者は立候補した世代に有利な公約を競い合うことになるだろう。
現行の選挙制度では投票率の高い老人世代の意見を代弁する候補者ばかりが国会に送り込まれがちなのに対して、この方法ならばたとえ投票率の低い若い世代でもちゃんと自分たちの代表を国会に送り込むことができることだ。
実現しないかな?
- 2019/07/04(木) 08:00:51|
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