W.F.S.的なLA生活

ワイン、フード、スポーツを愛するロサンゼルス在住者Ritzの日記

日本里帰り日記(3) 「龍吟」

今回の日本食べ歩きの目玉がこの「龍吟」で、六本木にある前衛的な日本料理の店である。
現在ミシュラン二つ星だが、ミシュランガイドに載る前からここで食事がしたいと思っていた。というのもかのグルメ雑誌「ダンチュウ」の中で何度も絶賛されていたからだ。

シェフはかの徳島の名店「青柳」出身で、きわめて独創的な発想で日本料理の新たな世界を構築している。

ミシュランでは2007年に二つ星になったが、2008年の改定では三ッ星昇格の可能性が最も高いレストランだと複数の評論家が主張するほどのレストランだ。しかし実際には三ッ星昇格は今年は見送られた。というか、一度決めた星を簡単に見直すことはミシュランの沽券にかかわるので、実は見直しに関してはあんまりまじめに審査してないんじゃないかというもっぱらの噂である。

店は国道246号から少し入ったところにある小さなビルの半地下にあり、テーブルも10卓ほどのこじんまりとした店である。
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今日のメニューはクリスマスということで、クリスマス専用のプレフィックスのみとのことだった。予約の段階で、「何か食べられないものはありますか」と聞いてくるなど非常にキメの細かいサービスをしてくれそうな感じだった。ただしトリュフ、カラスミなど高価な食材のオンパレードのためか当日のドタキャンはお金を取られてしまう。

さてクリスマスにつき、シャンパンがサービスされコースが始まった。酒はワインを持ち込もうかとも思ったのだが、持ち込み料が1本5千円とのことで(アメリカに比べると高すぎ。アメリカなら10-30ドルくらいである)今回はやめておいた。

ワインリストはなかなか充実していたが、いかんせん高すぎる。自分の商売柄、どのワインがいくらくらい乗っけられているかほとんどわかってしまうので、「この程度のワインがこんな値段に・・・・」と頼もうという気が失せてしまう。

ところが、たまたま同行した友人のお気に入りの日本酒があった。それは黒龍酒造の大吟醸「しずく」である。黒龍自体が人気で品薄なのであるが、「しずく」に至ってはネットで1升瓶で2万円近くもの値がついている。

その「しずく」を飲みながらコースがスタートした。最初に出てきたのが龍吟自家製(アトリエと呼んでいる)のカラスミ。柚子大根とともに出てきた。それがなんとこのカラスミをあぶった備長炭の上に盛りつけられて出てきた。これには「おおっ、すげー」となるね。つかみはOKだ。
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2品目が「北海道 厚岸のカキ 燻したカキのピュレを添えて。根セロリ仕立てのおろしポン酢のジュレとともに」である。ミルキーなカキを美しく盛りつけた一品だ。
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3品目は「余市産アン肝と赤貝 冬野菜のヌタ和え。りんご酢仕立ての辛子酢味噌とともに」
盛りつけは全て美しいねえ。
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4品目は「兵庫県柴山港の松葉ガニ 聖夜仕立ての椀」 
お椀ものがちゃーんと出てくるところが正統派日本料理を感じさせる。お椀のフタの裏には龍の絵が。店名も龍吟と言うように龍がシンボルなのだろう。
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5品目、「お造り 龍吟 Style 2008」
お椀のあとにお造りが出てくるところが独特だよね。普通は一番最初だもの。ウニ、鯛、大トロなど一口分だけずつ盛るのが龍吟スタイルなのだろう。
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6品目、「2006年の聖夜コレクションより一品を復活させて。コルネの中のちいさなフカヒレのフライ」
独特と言えばこのフカヒレのフライが一番度肝を抜いたかもしれない。フカヒレを棒状にまとめて餃子の皮に似たもので巻いて揚げてある。ちゃーんとフカヒレの食感がするところが面白い。
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7品目、「赤ムツの炭火焼き 黒酢仕立て。なめらかな海老芋の入った茶碗蒸しの上で・・・」
茶碗蒸しの上に具材を乗っけてしまうという発想が面白い。
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8品目、「肉料理 冬物語 シェフのスペシャリテの中の一品」
これは鴨とトリュフである。クリスマスらしい贅沢な一品。トリュフも新鮮で、久々にトリュフの強烈な香りをかいだよ。トリュフなんちゃらと言いつつ、どれがトリュフの香りなんだかわからない料理が多いからね。
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9品目、「桜茶ごはん。12月には珍しい香り高い静岡の桜エビを添えて」
Ritz的にはこの1品が一番印象に残った。桜の香りで炊き込んだごはんの上に、軽く素揚げした桜エビがたっぷり載っている。桜の香りと桜エビの色合いで春が来たように華やかな気分になる。実に独創的な一皿だ。
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10品目、「温かい煮苺の小菓子を一口で」
フランスのマカロンを思わせるデザートだが、最中の皮の中に苺が入っている、ほっとする一品だ。
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11品目、「2008年 聖夜限定のアイスクリーム。トリュフチョコ仕立て。フレッシュオレンジのジャムと共に」
クリスマスらしいデザート。
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12品目、「名物 -196度のリンゴあめ」 
これで最後である。何でもマイナス196度にまで冷却して作るリンゴあめだそうで、これが名物とのことだ。ちいさなヒメリンゴくらいの大きさなのだが、外側があめ細工になっており、中にはリンゴの香りがするパウダーが入っている。外側のあめをスプーンでくずして食べる。料理を実験室で作ると言われるスペインの三つ星レストラン、エル・ブジを思わせるデザートだ。
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とまあ全部で12品のコースであった。Ritz的には龍吟のように各皿のポーションが小さくて、その代わり品数が多い方が好きだ。一皿のボリュームが大きいと、どうしても食べている途中で同じ味に飽きてしまうからだ。今日のように万華鏡のようにくるくると目先が変わる方が食事していて楽しいね。

さてRitzはこの店は十分三つ星の価値のあるレストランだと思う。3年くらい前に行った三つ星鮨店「すきやばし次郎」の直球勝負もいいが、龍吟の変化に富んだスタイルも捨てがたい。女性と行くなら絶対龍吟だな。

ちなみにお勘定であるが、料理は2万5千円でそれに飲み物と税金、サービス料などがついて3人で10万円くらいだった。頻繁に行ける店ではないが、年に1回くらいの贅沢としてなら十分その価値はあるだろう。
  1. 2009/01/15(木) 18:08:08|
  2. ダイニング
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鹿児島出身、10月21日生 血液型B型
1995年よりロサンゼルス在住
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